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  • 戸田京子

宗教二世が自分の足で生きるための情報ツール

更新日:2020年4月29日

二世さんが困る、苦しむ問題はいろいろあります。どんなときにどんな支援が必要か、簡単に整理できないこともありますし、二世問題を理解してもらえないことも、残念ながら現実にはよくあります。 それでも、世の中には相談できる窓口や情報を得ることのできる場所などがあります。それを知っておくだけでも、心構えや実際の支援として使えることがあります。もちろん、「親が宗教で…」と話しても、なかなかわかってもらえないことはあります。ただ、そんなときも、くじけずにね。まだまだ、これから理解していただく段階ですし、完璧な支援やサービスを求めてしまうのは、もしかすると宗教の影響(※)かもしれませんから。 ※白か黒かをはっきりさせたい、100%の答えがあるはずという発想のことです。現実の世の中は、もっとグレーで正解はなく、最善の方法を自分の頭で考えることが大切なのです。


なお、下記の窓口は宗教問題等に特化したものではありません。窓口担当の方が、このような問題をご存知なく、上手く事態を理解していただけない場合もあります。どんな説明の仕方をしたらよいか、迷っていらっしゃる方は、どうぞご一報ください。また、これまで下記のような窓口を利用して、上手く理解してもらえなかったという方がいらっしゃいましたら、どうか情報をお寄せいただけませんか?今後、どのような窓口に、どんな働きかけをしたらよいかの指針に出来ますし、社会に広く理解していただくための手がかりになると思います。 <若い人向けの相談窓口> チャイルドライン(電話、ネット)18歳までの子どものための相談先 24時間子供SOSダイヤル(文部科学省) 子どもの人権110番


子どもシェルター


子どもシェルターの説明はこちら 「子どもの貧困」サポート情報提供ホームページより









親が相談する機関ですが、自分の経験を「これって虐待ですか?」「マルトリートメント[不適切な養育]に当たりますか?」など訊いてみてもいいかもしれません。

<メンタルヘルス上の相談をしたい、気持ちを聞いて欲しい> 精神保健福祉センター こころの健康相談

親に強く影響され、Noと言えずに育つと、自分の身を守るのが不得手、危険を避けるのが苦手な人になりやすいです。パートナー関係でも仕事のうえでも、普段の人間関係でもそうです。 DV(ドメスティックバイオレンス)相談


女性用ケアハウス LETS仙台(宮城県仙台市)カルト問題、宗教二世問題に理解があります。 自分で稼ぐ術を知らずに育ったり、宗教活動に時間を割くために怪しげな商法、儲けのシステム、投資商品などに騙されることがあります。人の信用の仕方がわからず、騙されてしまうこともあります。危険を察知して、早めに相談しましょう。 消費者ホットライン 国民生活センター 考えたくないことすが、万一の場合は相談等ができます。被害を受けたら、声をあげてよいのです。


全国被害者支援ネットワーク <生活を立て直したい、自立したい>

よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター) いのちと暮らしの相談ナビ 各都道府県のサイトから、福祉に関するサイトを辿っていくと、様々な福祉相談(現実の生活を支えるための方法)の窓口が見つかります。代表として、東京都のサイトを記します。 東京都福祉保健局 相談窓口等 生活が苦しい、自立するために直接的な支援が欲しい、といった場合に使えるかもしれない支援制度です。 生活困窮者自立支援制度(厚生労働省) 生活保護制度(厚生労働省) <日本語が苦手>

宗教活動その他の理由で外国で育ったり、子供が日本語を第一言語としない場合、まずはここからアクセスしてみましょう。

<法律相談等>

国によって設立された法的トラブル解決のための「総合案内所」です。



民間ですが、裁判外紛争解決手続(ADR:Alternative Dispute Resolution)を請け負う団体があります。






<勉強がしたい、学歴をつけたい>

公共性の高い通信制高校です。比較的、安価で利用できます。 NHK学園高等学校

こちらに合格できれば、高校卒業の資格が得られます。 高等学校卒業程度認定試験


公共性の高い通信制大学です。比較的、安価で利用できます。


入りたい特定の大学がある場合、通信制大学(放送大学以外にも、あります)で単位を取り、編入試験を受ける方法もあります。インターネット検索して、情報を探してみましょう。編入希望先によって、編入可能かどうか、どこまで前の大学で取った単位を認めてもらえるかの判断は異なりますので、よく調べて実行しましょう。


特定の国家資格、例えば看護師や保育士などは資格者が求められやすく、資格取得方法が何通りもあります。もちろん、適性や仕事の大変さ(体力勝負や人間関係の難しさなど)もありますので、よく考えて選択した方がよいでしょう。看護師の場合、卒後の制約がありますが、地域の医師会の専門学校など、学費負担が少ない学校もあります。保育士は、それまでの学歴によりますが、通信で取れることもあるようです。


また、大学の特待制度、独自の奨学金制度、所得が一定以下の場合、学費が免除される制度などを使って、費用を抑える方法もあります。

なお、以下は勉強したいけど、お金の問題がある場合、使えそうな制度です。保証人が必要なので、親が同意しない場合は工夫が必要ですが、各都道府県の福祉窓口などを使い、専門家のアドバイスを仰いでみましょう。 高等教育の修学支援新制度 独立行政法人日本学生支援機構 教育一般貸付 (国の教育ローン) <仕事をしたい、技術を身に着けたい>

厚生労働省が様々な支援制度を講じています。


都市部のハローワークなどでは、職業適性や能力を調べたり、相談したりするコーナーがあったり、キャリアコンサルタント[国家資格]が在籍していたりします。宗教活動をしていたために履歴書にどう記していいかわからないとき、心身の調子を崩していた期間をどう説明したらいいかがわからないとき、望まない宗教名のわかる学校を出ている場合、志望先にどうアピールすれば誤解が減らせるかなど、相談するといいでしょう。


また、心理的、メンタルヘルス上の課題を抱えた方に対応する専門職(臨床心理士[民間資格]、公認心理師[国家資格]等)が在籍していることもあります。就職が上手く行かない、仕事が続かないなどの課題にぶつかっているときも、このような専門職に相談すると対策が立てやすくなります。


上手く行かない背景として、発達障害・発達特性の可能性を指摘されることもありますので(※)、根本的な対策に臨みたい場合は発達障害者支援センターに問い合わせるのもよいでしょう。


※極端に忘れっぽい傾向、落ち着かない傾向が子供の頃から一貫して続いている、「空気を読む」のが苦手、段取りが苦手、時間が守れない、得意・不得意が極端に分かれるなどの傾向が見られる場合などに指摘される可能性があります。

メンタル疾患の診断を受けており、不調と付き合いながら働きたい場合は障害者雇用枠で就職を考えるのも一手です。主治医やハローワーク等で相談してみましょう(民間企業で障害者採用を主たる事業として行っているところもあります。おそらく玉石混交なので、ご自身で探すか、ハローワークのような公的機関で情報を得てみましょう)


以下は厚生労働省傘下の窓口です。


おしごとアドバイザー わかものハローワーク・新卒応援ハローワーク 各都道府県で職業訓練を提供している場合があります。以下は東京都の事例ですが、お住まいの都道府県の労働局で調べてみてください。

子育てする女性向けの窓口もあります。 マザーズハローワーク・マザーズコーナー 今、既に働いて雇用保険に入っている方は、技術を身に着けるためにお金を出してもらえる場合があります。


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