Spiritual Abuse Laboratoryはスピリチュアルアビューズに悩む方々について支援、アドボカシー(啓蒙)、研究を行う場です。分室として「宗教二世ラボ(親の宗教に悩む子世代のためのお部屋)」と「極端な宗教から、あなたが立ち止まるために(自分から信じた一世信者さんのためのお部屋)」があります。
スピリチュアルアビューズとは?
主に宗教等を通して搾取や虐待的対応を行われている状態を指します。搾取や虐待に気付いていない状態の方もいらっしゃいますが、一度気付くと、精神的にも経済的にも、また現実生活や人生設計においても、非常に苦痛を抱くようになります。しかし、スピリチュアルアビューズは人間を見えないもので縛り、恐怖や強い損失感を抱かせるので、なかなか抜けにくく、抜けたつもりでも、その影響から逃れるのに多くのエネルギーを要します。宗教の形態以外にも、自己啓発などを通して生きがいや、やりがいを搾取されることがあります。
このラボでは、これまでに認識の進んできた「家庭内暴力、児童・高齢者虐待、性的虐待、モラルハザード、各種のハラスメント」に加え、スピリチュアルアビューズが社会に当たり前に権利の侵害と認識され、助けを求める人にサポートが提供できることを目指します。
なお、スピリチュアルアビューズの視点は宗教や信仰・信心をないがしろにしません。むしろ、その崇高さを保つために、それを悪用する現象を戒め、より健全で健康的な宗教、信仰・信心、精神性が社会に根付くことを大切にします。
<スピリチュアルアビューズの疑われる権利侵害の例>
以下の現象が直接的であれ、やんわりとであれ、信じている人にはプレッシャーになるような形で起きます。プレッシャーの多くは宗教的な罪悪感や罰への恐れ、信者や家族間の関係を引き裂くような形で表されます。
・信者以外との交際を制限する
・意思決定能力の弱い子供に特定の行動を要求し、コミュニティや人間関係から引き離す
・時間と労力、金を要求し続けて社会と半ば断絶させ、自分の状態を客観視しにくさせることで判断能力を鈍らせる。
・恋愛、結婚の自由を剥奪する
・性にまつわるプライバシーに踏み込む
・家族計画に踏み込む
・進路選択を制限する
・過度の経済的出費を要求する(宗教的価値があればいくらでも出すことが、無制限に社会的に許容されるわけではありません。現実の生活が立ち行かなくなる、子供の生活や将来の資金が尽きるような出費の要求は、世代を超えた虐待です)
など