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カウンセリング・リソースのお得な探し方

カウンセリングに興味があるんだけど、なかなか近寄りがたいし、どう選んだらよいか、わからない。そう思う方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、少しお得にカウンセリングを受ける場所を探すお話をします。

一般に臨床心理士が提供するカウンセリングや心理療法の価格相場は40~50分で8,000円から10,000円程度です。高いと思う方もいれば、自分の人生の重要な問題を扱うのだから、その時間は大切にお金を使って買おうと考える方もいると思います。

上記が基本的な価格ですが、これをお得にする方法があります。それは、所属する学校の専属カウンセラーを使うという方法です。もちろん、学校に所属している人限定の方法ですが、自分でお金を出す代わりに学校が専門家を雇うことで、生徒や学生は基本的に無料でカウンセリングが受けられるのです。これを使わない手はないと思います。

また、どこででもではないですが、地域によっては公的機関でカウンセリングが受けられることがあるようです。保健センターや精神保健福祉センターと呼ばれるようなところです。子育て限定の相談などであれば、地域の子育て関連センターに相談できる場合があります。

勤めていて社会保険に入っている方は、勤務先の提供する福利厚生サービスにカウンセリングが入っているかを確かめてみましょう。健康について相談できる電話やネット上のサービスに加え、こころの相談ができるサービスが付いている場合があります。通常は冒頭で述べた料金を支払うカウンセリングルームを、年何回までは無料で使えるといったものです(例えば、通常8,000円のカウンセリングを5回分は無料[40,000円は負担してもらえる]で使えたりします)。会社の中に、必ずしも臨床心理士が対応するわけではなく、保健師や看護師などが担当している場合もあるのですが、相談窓口がある場合もあります。ただ、これに関しては、基本的に仕事に影響のあるメンタル相談に限られます。

また、臨床心理士や公認心理師を養成している大学院には、院生が訓練を受けるための相談施設があります。こういう施設は訓練中の学生が指導を受けながら行うため、価格設定が低めです。3,000円ぐらいで使えたりします。

最近は、生命保険や金融機関の提供する商品に、先ほど社会保険の福利厚生サービスで述べたのと同じ内容のサービスが付帯している場合があります。カウンセリングまではついていないけれど、電話やネットでのこころの相談は提供している場合もあります。

また、心療内科、精神科で、保険診療内でカウンセリング、心理療法が受けられる場合も稀にあります。保険が適応されると3割の負担で済みます。ただし、あくまでも治療のための提供ですので、症状の緩和につながらない内容は扱われません。

このように、案外、探せばカウンセリングが利用できる場合もあるので、ぜひ、覚えておいてください。

なお、スピリチュアルアビューズ、カルト問題、宗教二世問題がカウンセラーに理解してもらえないと感じるときは、当方が提供するコンサルテーションの利用をご検討ください。できる限り、身近で相談できるカウンセラーにこの問題をご理解いただけた方が、利用する側も利便性が高いでしょうし、こういう問題を理解してくださる専門家が増えるわけですから、相談環境全体の前進につながります。特に、生徒、学生の皆さんが学校内のカウンセラーに相談している場合は、しばらくの間、可能な範囲でではありますが、ボランティアでコンサルテーションを行います。お気軽にご連絡ください。



なお、カウンセリング全般について、以下のことをご承知おきください。


カウンセリングは基本的に、ある程度の回数通うことを前提とした営みです。最初の面接を「インテーク面接」といって、これからどんなふうにカウンセリングの時間を使って、何を目標に目指していくかを決めていきます。そのために、ざっくりとした全体の状況を聞いていきます。ですから、2回目から実質のカウンセリングに入ります。

そこでは、カウンセラーとクライアント(相談者)が関係を築きながら、少しずつ深い話にも踏み込んでいくことになります。その過程では、触れるのが辛い話も出て来るかもしれません。カウンセリングは安易な癒しを与えてくれる場ではなく、クライアントさん自身が自分の人生を引き受け、自分の足で歩むために、多少辛いことでも伴走者(カウンセラー)とともに触れていく場です。また、カウンセラーとクライアントとの関係を築くことを前提にしていますから、自分で気に入らなかったらカウンセラーを替える、ということは基本的にしません。一度ぐらいなら相性の問題かもしれませんが、これが繰り返されると、辛い部分から目をそらしているのかもしれませんし、人間関係を築くこと自体があなたの課題であるかもしれないからです。じっくり、多少の不快さも自分を振り返りながら乗り越えていく。それがカウンセリングという営みです。

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